治療の流れ

フロー

 

初診と問診

歯が痛くて咬めない 前歯がとれた 歯がしみる 歯並びが気になる
入れ歯の調子が悪い 治療費はいくらかかるんだろう 治療期間は長いのかなあ…など
歯やお口の事で様々な声をお聞きします
当歯科診療所では患者様に心から満足していただくために 直接話す時間を設け
ご要望をうかがっています
その上でお一人お一人に即した治療計画を立てていきます
患者様がおいしく食べる事ができ笑顔でおられることが私たちスタッフの夢です

 

問診を担当する歯科衛生士の思い

水島歯科衛生士科長 近藤恵子

 

最近来院している患者さんで、近々福島原発に働きに行く人がおられます。このNさんの歯科への来院はほぼ9年ぶりです。数年前一度来院していますが、国保の資格証での受診で痛い歯だけを抜いて、治療を中断していることがカルテから伺えました。この9年というブランクの間にNさんの口の中は激変していました。奥歯は重症の歯周病で、もう持ちそうにありません。上下前歯も保存するには厳しい状況です。これではまともに咬むこともできなかったでしょう。この間の生活の困難さが見えてくるようでした。

Nさんは一週間に一度夜の診療に通院していました。いつも疲れた様子で治療を受けていました。今度こそ最後まで中断せず来てほしいと私たちは見守っていました。

ある時、Nさんから「9月の中旬に福島原発に行くことが決まった」と話してこられた時、驚きと同時に9月中旬までに今のままの治療手順では治療は終わらない、何とか咬めるようにしてから送り出してあげたい、と強く思いました。歯科医師にも相談し、初めて入れる入れ歯に少しでも早く慣れるために、少しでも多くの歯が残せないか、治療方針の変更を検討してもらいました。また、技工士さんには無理を言って早急に歯は抜かずに根っ子の上からの義歯を作ってもらう、事務の人には予約をつめて治療が完了するようにしてもらいました。

4つのセクションが患者さんの為に全力で問題解決に努めていると実感出来るとき、それは衛生士としての役割が少し果たせているかなと思える時です。

長い間、前歯が欠けたままで放置して生活をしていたであろうTさん。「前歯にどうしても歯を入れてほしい」と来院されました。聞くところによると別れた奥さんと暮らす息子さんに一年に一度会う、それもこの日曜日とのこと。無理難題だなー。しかし、息子と会う時、せめて笑顔で話せるようにしたいと願う父親の思いを察する時、何とかしてあげたいと思うのです。折れて歯茎の中にめりこんでいる歯を堀り出してなんとか仮歯を入れたら、Tさんはとても喜んでくれました。

Mさんは近所の歯科医院がかかりつけでしたが、最近職を失い、生活保護を受け、受診すると「うちでは生保はみない!」と断られたとのこと。なんという差別か。未だにこんな事が普通にあるのかと知った時、怒りがこみあげてきました。「大丈夫ですよ、ちゃんと治療できますよ」と伝えるとMさんはにっこり。安心した顔をみせてくれました。

私たちは最も弱い立場にある人たちに目を向け、断らない医療をいつも追求したいと考えています。日々の診療で接する人達、一人ひとりにドラマがあり、それは少しづつ違っています。患者さんをみる時、口だけを見ているだけではない、生活を背負った患者という人間を診ている。患者さんの心を知る衛生士になれと、開設当初から繰り返し言われてきました。ルールやマニュアルに沿った、型にはまっただけの仕事で終わらせたくないと、いつも願い、悩んでいます。

最後に、今全国で歯科医院はコンビニの数より多いと言われています。水島でもすぐ近くに日曜日に診療をする歯科もできています。そんな中でも、水島歯科に毎年1,000人以上もの新しい患者さんが来院しておられ、私たちが日々おこなっている歯科医療に確信をもって頑張っていきたいと思っています。

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